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忍野富士(制作の途中段階)

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久しぶりの忍野富士である。35年以上前、三度冬の間、富士山を目の前にして描いていた。そのなかでも忍野での制作が一番多かった。今回日本に帰ってから富士の麓に住み始め、制作の場所探しにまず行ったのがやはり忍野である。記憶がうすれて、やっと探し当てたその場所は、30歳代に描いていた当時となにひとつ変わっていなかった。

今年は地元の人も言っているが,富士の冠雪が少ないのだが、それでも忍野から見る雪の形は美しさは変わらない。ただ制作で30年以上たって変わってきたのは、以前はこの場所から描くのにキャンバスの形をPやMの細長いものを選んでいたが、今回はF型で30号の幅広いものである。


つまり近景の家などを取り込んでいく構図になってきている。以前はこういった家などは全く排して,山と空、それに少しの原野だけを描いていた。それで富士の横に広がる大きさをとらえるのが目的だったが、今回この現場を見て思ったことはもっと空間的に富士全体を現わそうということだった。これはおそらく経験の違いからくるもの、特に南仏でヴァントゥー山を何度も描いて得た感覚からくるものだろうと思う。まだ制作の途中であるが、完成にかなり近づいてきたようである。





by papasanmazan | 2021-02-14 10:09 | 風景画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2021-02-14 19:23 x
おお~晴れやかな富士山ですね!
日本人にはこの山の方がなじみがあってホッとしますね!
完成が楽しみです。

お帰りなさい。
海外からの転居お疲れ様でした・・・
日本でのご活躍楽しみにしています。


Commented by papasanmazan at 2021-02-17 11:24
ono7919さん、やはり実物の富士を目の前にすると小さなキャンバスでは物足りない感じで、30号を選んでいます。戸外での制作で30号は久しぶりになるので、やはり疲れが残ったりしますが、新鮮な感覚に自分でも不思議な気持ちになったりしています。
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