久しぶりにダンテルの山を描いてみた。水彩で、紙の代わりに水性の薄いキャンバスをM6号の木枠に張って、少し描き込みを加えても大丈夫なように考えてみた。
ダンテルの山、マザンからみてヴァントゥー山の左に並んでいる、まるで恐竜の背中をみているような山である。正式にはダンテル・ドゥ・モンミライユという名である。
岩肌があちこちに見えて、その連なりと山肌の色彩、それに手前の畑や糸杉などの緑との対比が大変に美しく、プロヴァンスの風情をよく保った景色はいつまでも絵心を誘い出してくれるのである。
キャンバス地なのでもっと強い描き込みも可能なのだが、この辺りで描き止めようと自分で判断した。