
昨年、油彩と水彩で描いたヴァントゥー山と、その手前に広がるオリーブ畑の見える場所でF4号のキャンバスにもう一度油彩をこころみてみた。この場所は家からも近く、ちょうどコロナウィルスの影響で外出制限令が出ていた折、とにかく近場で制作できるところを選んでみたのである。
オリーブは常緑なのであまり風景の実感に変わりはなく、制作には時間をかけてもあまり支障はなかった。春先から夏の終わりまでゆっくりと描き込んだ風景画になった。
今年の初めからやはりコロナのせいで室内での静物画が多く、風景画が少なくなっている。これから年齢を重ねるにつけこの傾向になっていくのかと思うと、やはり寂しい感じがする。