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山と丘

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久しぶりにP25号の大きなキャンバスを持って、ヴァントゥー山が見渡せるモルモワロンからべドワンへ抜ける街道沿いの場所まで制作に出かけた。コロナのおかげでいつもならトゥール・ド・フランスの自転車競技でにぎわうこの街道沿いも今年は静かである。夏の暑い日差しをパラソルで避けながら大きな山と、手前に広がる丘の緑の宝庫のような風景に全力を傾けた。

この風景ももう大きさや角度を変えて何度も制作してきているが、スケールの大きな広がりは本当に魅力がある。天空から自分の背後、右も左も何も遮るものがない限りのない広さを絵の中に取り入れようとするのは至難の業である。それだけにやはりこの制作を続ける意味もあるのだろう。

特に山と丘のさかいになる水平の要素の扱いが難しく感じる。ここで分断しすぎるのもあまりに上下に分かれた風景になってしまうし、この水平の要素を取り除いてしまうと広がりのない表現に終わってしまう。今回は特に途中に見える糸杉やポプラの垂直の要素を逆に水平に視線を繋げていくように意図してみた作品である。



by papasanmazan | 2020-08-15 12:58 | 風景画 | Comments(2)
Commented by  カワセミ at 2020-08-17 20:05
ひろいですね~ ダイナミックに横たわるヴァントゥー山の麓から 目線の背後までずっとつづく大地が感じ取られ とても気持ちがいいです。ヴァントゥー山と手前の家のかたまりの対象も心地よいですね。
Commented by papasanmazan at 2020-08-21 15:37
カワセミさん、久しぶりに大きな画面に向かうと、やはり構成や全体感の以前の把握が戻ってきて、こういった仕事が必要だと感じます。結局は自分の仕事の底に流れているものがあまり変わっていないのかなとも思いますが、それが自分を見つめていくことなのかもしれません
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