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ミルク差しとリンゴ


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フランスでもコロナウイルスが段々深刻な状況になってきて外出制限も厳しくなり、風景画の制作も中断せざるを得なくなってしまった。かなりの都市の封鎖をかいくぐってまだまだコロナの勢いは衰えず、この先どうなるのかと不安が募るばかりである。

仕方なく家と庭で出来るような仕事をこなすようにしている。小さなサムホール(227×158mm)のキャンバスにミルク差しとリンゴを三っつ重ねて構成したものを描いてみた。普通でいうとサムホールの大きさにこれだけのモチーフを納めるのは窮屈すぎて無理な感じがする。

しかしこういうふうに考えてみたらどうだろうか。ミルク差しの口と赤いリンゴの接するアウトラインの形や、リンゴとリンゴの同じくアウトラインや接線も全体の中の一つの要素であり、全体の画面の中ではすべての要素が平等に働いている、それでいてやはりミルク差しは一つの個体、リンゴも個体を保っている、それらを総合して考えていくと一つ一つのモチーフの大きさはあまり問題ではなくなり、全体の中から個体を割り出していくことに目が向いていく、それを訓練していくと小さな画面も楽にこなせるようになってくる。

by papasanmazan | 2020-03-30 23:15 | 小さな絵 | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2020-03-31 21:07 x
こうして拝見しているととてもゆったりしていて、手のひらより少し大きいぐらいのサイズとは思えないです。全体の中で全ての要素が平等に働いている…当然のことのようであって、なかなかこれ程たくさんのモチーフを小さな画面にゆとりをもって収めるのは素人には至難の業だろうな…
Commented by papasanmazan at 2020-04-03 01:16
カワセミさん、絵を描くうえでキャンバスなり、紙なりの大きさを決めるのは大切なことですし、難しいことです。なんでもないようですが画面に収まったものがその実感に即した大きさを保つ、それを理解するのにはかなりの時間が必要です。一つ一つ経験を積んでいくしかないでしょう。
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