
マザンの村の周りはアーモンドの花が盛りである。うすいピンクや白の花があちこちで咲いている。いつもより早い春がやってきた。景色も明るくなって戸外の仕事も楽しくなってくる。
我が家から車でほんの五分程のところに、マザンの教会がクローズアップされて、村全体が見渡せる格好の場所がある。ちょうどアーモンドの花との組み合わせのできる時期なので、現場でパステル画に取り組んでみた。
パステル画といってもそれほど軽装ではない。かなりの本数のパステルとイーゼル、椅子なども用意していくので、油彩の時と変わらないくらいの重さである。
描き出しはパステル特有の柔らかくてかるいタッチであるが、時間が経つにつれ自分の気持ちも集中度が高まって,描き込みが強まってくる。時には下地の紙がもう持たないのではないかと思う事もある。
ここらが限界かと思われ、自分でも納得のいくところで完成である。