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モルモワロンの教会遠望




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2017年の夏、モルモワロンの村を遠望した風景画を集中的に大小何枚かの油彩画に制作したことがある。大きいのは確か40号だったと記憶している。新しく制作場所が見つかって、それがモルモワロンの村全体を見渡せるスケールの大きな場所だったので夢中になって次から次にキャンバスを新しく描き続けていった。

そのなかにF8号の縦型で、教会を遠望しながら村全体と、背景の山の尾根を構成した一枚が今も我が家に掛けてある。その絵はもちろん夏の、緑が主になった油彩であるが、それをもう一度同じ場所で冬の枯れた景色でやり直してみた。今回もF8号縦型はおなじである。

色調はもちろん変わってくるが、冬の枯れた方が建物で構成されている村全体の構築がつかみやすく、また色の流れも出しやすかった。三年前と比べるとかなり筆使いもちがってきているのか、絵の具自体が流れていくように感じながら制作し終わった。

by papasanmazan | 2020-02-21 22:02 | 風景画 | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2020-02-29 13:54
夏の爽やかな緑も素晴らしいけど、画伯の冬の気色はぬくもりがあっていいですね! 亜麻色のやわらかな色調の中で
点在するレンガ色や白が物になったり色になったりとまるでスケルツォのように軽快に響きわたって楽しいです。
Commented by papasanmazan at 2020-02-29 17:06
カワセミ さん、冬景色の色彩に魅かれています。特に枯れた色彩の中の白樺の輝きが綺麗です。下手をすると白の色が抜けすぎて、ヴァルールが飛んでしまいますが、何とも言えない味わいだと思います。
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