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卓上の楽器





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あまりアトリエがモチーフなどで散らかって、どうにも制作しにくくなると、たとえば日本に一時帰国するときに片付けてみたりする。今までに使ったモチーフをそれぞれ元のところに置き直したりするのだが、小さなテーブルの上にトランペットやピッコロ、笛などをかためておいた。

フランスに戻ってアトリエの中をみていると、ただ雑然と置いただけの楽器やミルク差しがそのままうまく構成されているように見え、F12号の油彩で制作してみた。

構成自体は複雑なのだが、見ていて面白いと思われるところ、特に物と物の重なり部分と、アウトラインから面に移行するところを特に意識して描いたものである。ある程度の緊張感は出たように思う。

by papasanmazan | 2020-01-29 17:04 | 静物画 | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2020-02-01 13:20 x
意図していない物の中から面白さを見つけ出し 色や形が響きあって一枚の絵になっていく。凄いですね~・・・この作品を拝見していると こうでなければいけないようにも見えてくるから不思議だし面白いです。そうなるとモチーフは至る所に存在していて尽きることがありませんね。
Commented by papasanmazan at 2020-02-05 17:45
カワセミさん、モチーフに対する態度や考え、趣味、好み、各人によって大きく異なってくるのでしょうが、一番大切なのは画面として出来上がっているかどうか、それらを使い合わせてどれだけの表現としての効果があるか、そちらの方が問題だと思います。よく自分の趣味を全面に繰り広げたような作品を見かけますが、他人の判断はいかがなものでしょうか。
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