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赤い森の岩




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日本に一時帰国したあと、南フランスに戻って制作再開する時にはいつも赤い森に出かけて行く。なぜかその場所にいると自分の感覚がよみがえってくるような気がしてならない。昨年の暮れから二枚の絵をここで描いているが、ようやくF15号のが出来上がった。

段々と赤や橙、黄色の面積が増えてきている画面になってきているのだが、それに対比する樹木や緑の扱いが少しづつ分かってきた、そしてその分画面が前よりもよく抜けてきたように思う。呼吸と同じで吸う息、吐く息が必要である。

赤や橙などの暖色の占める部分にも寒色を探し求めていかなければ全体の統一をとれないことがある。その寒色にしても寒色として独立させる時もあれば、暖色に混ぜ込んでいくこともある。同じ混色でもパレット上で行うときと描いている画面上で混ぜ合わせるときとでは効果が違ってくる。こういう手順というのか技法というのかは実際の制作の上でしか説明のしようのないものである、。ほとんどが自分の経験から来るものだから、自分の目と腕とを勘どころにして制作をしているわけである。

by papasanmazan | 2020-01-15 19:02 | 風景画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2020-01-20 20:07 x
暖色の中の寒色の役割 赤い岩と背後の松林との関係等を拝読して理解できた…と思っても それは表面上だけであって画伯が「赤い岩」で表現しようとしている高次元にまで なかなか到達できない自分を実感している。
Commented by papasanmazan at 2020-01-21 07:04
ono7919 さん、制作の実際としてはかなり複雑で込み入った技法を重ねていっているかもしれませんが、完成した作品としてはそれほど難しく頭をひねってみて頂くようなものではありません。ごく単純にきれいだと思って頂けるような絵だと思っています。
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