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卓上静物






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F6号のキャンバスにごくありふれたモチーフを集めて一枚の卓上静物を創ってみた。色々とモチーフをあさってみるのだが、どれももう一つといったような具合の時がある。そういう場合、私はとにかく手ごろで、ありふれたものをどれということはなしにアトリエに持ってきて、目についたものから机の上などに置いていく。

だんだんと自分の構成が出来上がってきて、その時点で何が足りないのか、どうすればいいのかをまた考え直す。そうしてまた一から布や背景の選択にかかったりして再構成していく。とにかく気に入るまで描き出さないようにしている。

静物画に限らず風景などでも特に大がかりなもの、奇なものは必要と思わない、ごくありふれたものでいいと思っている。このF6号の静物もそういった一つだが,描き始めから終わりまで終始一貫滞りのなかった制作だった。

by papasanmazan | 2019-10-08 18:14 | 静物画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2019-10-12 19:56
一点の曇りなく気品ある素晴らしい作品ですね!正に終始一貫滞りなく…見る側も時間を忘れて拝見しております。
Commented by papasanmazan at 2019-10-14 09:14
ono7919さん、出来上がったものを気持ちよく見れる静物画になりました。余り目立たないのですが、白いナイフの刃の部分が上手くいったと思います。刃の先の金属質を表す白色をそのままつなげるのではなく、ブルーで受けて、そのブルーからアウトラインの黒に転換させていく方法がよかったと思います。それは部分的な説明かもしれませんが、全体としても物がテーブルに安定しているのがいい要因だといえないでしょうか。
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