人気ブログランキング |

少女像と果物







少女像と果物_c0236929_23521685.jpg


一応パステル画のジャンルに入れているが、ほとんど木炭画である。昔ながらの木炭デッサンというやつである。私たちの若い頃は美術大学の入学試験といえばなんといっても木炭デッサンの時代であった。最近はほとんど省みられないものになったのだろう。


カルトンとよばれる画板に木炭紙をクリップでとめて、左手に計り棒を持って石膏像、初心者ならたとえばアグリッパ、ミロのヴィーナスの胸までのもの、段々と難しくて大きな像、ラオコーンやヘルメス、ジョルジョやモリエールなどを次ぎから次に木炭でデッサンをして勉強させられたものである。

この木炭というのがなかなか初めのうちは扱いにくく、色もただ真っ黒の像が出来上がるだけなのだが、段々と調子を整えれるようになってくると木炭のトーンも複雑で美しいものが表現できるようになってくる。ここで質感とか物のヴォリュームなどの問題を解決していけるようになってくるわけで、やはり実技として大切なものだとその時に分かってくる。

現在他に静物画を描いていて、ちょっといきずまったのである。その絵の問題を解決するのに考え込んでいると、ふと木炭デッサンを思い出した。ちょうどMBMの木炭紙も残っていたので、やおらいつもの少女像と果物を組んでデッサンを始めたもので、途中から果物のいくつかに少しパステルで色をおいてみた。

by papasanmazan | 2019-08-26 00:51 | パステル | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2019-08-29 11:28 x
なるほど! 木炭デッサンや鉛筆の素描など過去に学んだ事を活用しながら自分の目の前の霧を取り払って行く、今更ながらですがとても勉強になります。モノトーンの美しさに少し色が加わっただけで画面に広がりが出て素敵です。
Commented by papasanmazan at 2019-08-29 17:30
カワセミ さん、同じデッサンを学んでいくにしても、やはり自覚が大切だと今にして思います。自分のしていることは何なのか、などなど絶えず自分に問うことだと思うのです、それがないと単なる技術の習得に終わってしまうのでしょう。表現という意味では木炭であろうと水彩であろうと、油彩であろうとなんら変わりはないはずで、作品の真価はもっと違ったところにあると思います。
<< カフェティエラと果物 赤い岩と横たわる木 >>