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赤い岩と横たわる木

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やはり赤い岩や森、赤土一帯を主題にした制作を続けている。何年か前に横たわった三本の木と赤い岩の組み合わせをF25号で描いたことがあるが、これは面白い制作だった。今回も同じ場所でF10号に描いたものだが、以前のは冬の時期で、緑の葉っぱがほとんどなかったが、今回のは栗の青々とした葉っぱで部分的に覆われたようなモチーフである。

その葉っぱの緑のかたまりと岩の赤との対比、目がひかれるのは当然それである。その色彩の分量、三本の木の傾き、などなど絶えず画面全体を眺めては出来るだけ表現の幅を広げようと試みたものである。

表現の幅、といってもどこからどこまでと具体的に指摘できるわけではないが、いわゆるモチーフになっている実景だけにとどまることなく、画面全体の大きな調和を求めるための制作のかけひきというようなものを考えに入れていくのである。強調するところは強調し、省略してかまわないと判断したところは略するようなこともある。実際の色とは異なった色彩の入ることだってある。ただしやはり実景の観察は大切で、おろそかに出来るものではない。

こういうのを総称して制作といえる、といえるような作品にしたいと願っている。なおこのF10号のものと平行してP25号の同じ場所での作品も描いているが、こちらはまだかなり時間が掛かりそうである。

by papasanmazan | 2019-08-24 23:04 | 風景画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2019-08-28 18:36 x
「赤い岩」シリーズは画伯の作品のなかでも特異なモチーフで、見る側には好き嫌いが分かれる作品かと思われます。強烈な補色の関係にある赤と緑を、画面の中でどのように融合されていくのか興味を持って、進化の指標のように感じながら拝見していました。この作品は先の「赤い岩」とは又違った潔よさに只々見入るばかりです。
Commented by papasanmazan at 2019-08-29 17:23
ono7919 さん、赤い岩を描き続けて中で、この一枚は一つの指針になる作品になったような気がします。この一枚だけではなく、今、現在の制作が何か自分の中に生まれてきたような思いがしています。まだまだこれからの制作を大切にしていきたい気持ちでいっぱいです。
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