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赤い森の岩





赤い森の岩_c0236929_18535399.jpg


いつも制作の場にしている赤い森で、以前F20 号に描いたことのある構図のものをもう一度、ほぼ同じ地点、大きさは今回F15 号を縦型にして完成させた。

もう三年以上も前のF20号の前作になるが、岩や木々の扱いをもっとクローズアップして、全体の緊張感を高めてみたかったのである。そのことはずっと考え続けていたのだがなかなか改作の機会がなかった。久しぶりに見る現場はほとんど何の変わりもなく、イーゼルを立てる目印にしている石もそのままそこに置いてあった。

とにかく画面左に位置する赤い岩を大きく取り入れて、木々と対立させながら全体の調子を上げていった。赤い岩の扱いは以前に比べると軽く、気楽に色を重ねるだけで充分な気持ちになれるようになってきた。ここは制作の大切なところで、ある意味で知らないふりのままで放置するだけの度胸がもてるかどうか、下手なときに限ってあれでもない、これでもないと余計な絵の具の塗り重ねをしてしまうのである。それがまた全体に行き渡っていって、つまりは何の表情もない作品になってしまうのがオチである。


今回の作品ではなんとか岩の存在を木々が受けれるようになったと思う。

by papasanmazan | 2019-07-24 18:20 | 風景画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2019-07-25 21:57 x
赤い岩を感じながら、目は自然に松林の奥へ奥へと引き込まれていく。描き始めの新鮮さがそのまま最後まで維持されている様な、深みがあるのに初々しい感じがするのは何故だろう…等 久々の画伯の「赤い岩」をとても目新しく感じながら拝見しています。
Commented by papasanmazan at 2019-07-30 00:05
ono7919 さん、赤い岩と森の木々、それらを総合した一枚の画面、こういってしまえばそれほど難しい問題でもないのでしょうが、やはり現場での制作では考えこむことが多いです。とにかく絵にならないこと、絵を描くことではなく一つの独立した画面をものにすること、こんな簡単な命題もいざ実作となるとそれほどスムースには進まないのが苦しいところです。
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