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立ち葵〔Ⅱ〕


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パステルでの前作立ち葵を描き終わってから、ずっともう一枚描こうと思っていた。より構成的で強さが明確に出るようなものを意図していたのである。もともとこの立ち葵の花は何か垂直感に根ざした強さと、余り飾り気のない素朴で野生的なところが好きだった。

いわゆる観賞用の上品な花を室内において描くよりも、戸外の野原や道端のごくありふれた花がいい。そこに自然の野趣を感じるからである。まだパステルで花を描き続けていくのなら、できるだけそういったものを扱ってみたいと思う。

構成的にしたいということで画面も大きくしてみた。前作が256×386mmだったのを今回のは370×445mmと、かなり大きな紙を用意した。色はおなじくグレーの紙である。立ち葵の垂直感を強調したくて茎の数を多くした。目を上下に誘いながら花の位置によって動きを全体に複雑にしていく。もちろんそこに花の色の響きあいを目論んでいくわけである。

前作にもましてこの立ち葵のパステルは描き込んだものになった。少しくどすぎるかなと思うくらいに描き込んだ、最後に自分に、もうここでおしまい、と声に出して完成させたものである。






by papasanmazan | 2019-07-22 01:09 | パステル | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2019-07-25 19:24 x
グレーの紙上に次々と開花した繊細なタチアオイの花々、呼吸するような色彩の変化に、グレーの紙は空気となり 生き生きとタチアオイが立ち上がってくる。爽やかな夏の早朝のみずみずしさを感じています。[Ⅰ]の作品も素晴らしかったが、こちらは又違った空気感があり見応えのある素晴らしい作品ですね。
Commented by papasanmazan at 2019-07-29 23:58
ono7919 さん、写真の写りにもよるのでしょうが、この立ち葵〔Ⅱ〕のほうはかなりの描き込みがあって、実際の出来上がった感じはかなり強く感じられます、構成という意味を強く打ち出そうとしてみたのですが、写真ではそこまで行ってないように見えてしまい、残念な気がします。
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