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キャロンの教会


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我が家から車で10分位のところにキャロンの村がある。最近はこの村でよく仕事をしている。バルーにある城や、岩山にへばりついているロック・アルリックの村などを描きに行くときには必ずこのキャロンを通るので、以前から気になっている村ではあった。

建物が上下に重なり合いながら、鐘楼や教会の連なりが横への変化に視線をひいて、村全体のマッスがなかなかに重厚である。こういうのを本当の重層構造といっていいのだと思う。新しい都市の、上へ、上へ、というのではなく、地面から生え上がっていくような感じである。そしてそこにはいかにも人の生活がある、土着というものだろう。

今度はこの教会にうんと近づいて、縦の流れだけを写し出す、見上げたところにはほとんど石の壁だけといったようなものを、これもうんと小さなF0号のキャンバスにおさめてみた。

大きな対象を手のひらほどのものに表現する、ちょっと気を衒ったやり方かもしれないが、描いていて大変に面白かった。






by papasanmazan | 2019-05-15 11:07 | 小さな絵 | Comments(4)
Commented by カワセミ at 2019-05-18 15:44 x
重厚で充実した画面から、この作品が手のひらに載る大きさとはとは驚きです。教会に向かう石畳の道 静かで健康的な村の様子までもが伝わってきて、拝見していて心が穏やかになってきます。
Commented by papasanmazan at 2019-05-18 18:17
カワセミ さん、小さなキャンバスに制作するのが以前は少し苦痛でしたが、この頃は大変楽しくなってきて、あれもこれも、と思うのですが、これも程度問題で、やはり大きな画面で自分を試すということもしていかなければならないと思います。まだまだ理想は高く持っていくべきで、小さなところに固まりたくはないという気持ちです。
Commented by motoko at 2019-05-19 15:03 x
小さな窓からそっと見る景色というのは、
雄大な自然に身をさらして感じる風景とはまた異なる、
しみじみと感じ入る深い印象があります。
この絵が部屋にあると嬉しいなあ…と思いました。
Commented by papasanmazan at 2019-05-20 00:59
motoko さん、小さな窓からそっと見る、というのは、たとえばヒチコックの裏窓のようになっては恐ろしいものでしょうが、ひとつの制作のアイデアになりそうで、有難いご意見です。
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