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カーネーション


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久しぶりにパステルを描いてみた。母の日にはまだ早いがアトリエにカーネーションの花が飾られていたので、それをモチーフにしてみた。今まで随分花のパステル画を描いてきたが、そういえばカーネーションは初めてである。どこにでも見かけられる一般的な花なのだが、なぜか今まで描く機会がなかった。

赤、白、橙、黄、そして紫など多色の花々を扱ったが,色面を決めるのにはまず赤と白の花の位置をあらかじめ定めて,その後で色をばらけさせるようにその他の花を配置していった。こういった多色のものを扱う場合に、中心になるコントラストをまず考えていくのも一つの制作の進め方である。


よく静物画を描こうと思うのだがモチーフをどういう具合に選んで、配置していけばいいのか迷ってしまう、という質問を受けることがあるが、まずは一番中心になるものは何か、ということを決めていくべきだと思う。それとその中心になるものをひきたたせる物、コントラストになるようなものを見つけていくこと、それには形や色の違いや調和をもとにモチーフを選択していく。そしてそれらの取り合わせが余りうるさくならないように、わざとらしくならないように考えてもいきたいところである。

そして一番これが肝心なことなのだが、とにかく自分が一番描きやすいようにモチーフを組んでいくこと、これなら最後まで描き続けられる、という感じが捕まえられてから制作にかかるようにすればいい。





by papasanmazan | 2019-02-18 04:18 | パステル | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2019-02-18 20:51
わ~きれい!実物の花よりきれいと思ってしまうほどです。全体の美しさと、がわずかな色の変化で花の特徴が見事に表現されていて見入っています。静物画を描くためのノーハウもとても勉強になります。
Commented by papasanmazan at 2019-02-19 14:43
カワセミさん、こうして見ているとパステルも捨てたものではない、と思います。忘れていたことを急に思い出したような気持ちになって、また新しいものを描こうかな、と、とにかく仕事が多くなりそうです。
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