ヴナスクの教会


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ヴナスクはフランスの美しい村に選ばれているところで、ところどころ岩盤が目をむいたように現れて、松林に囲まれた小高い丘の上にある小さな村である。遠くから見える全景は美しい流れを作り、教会は特にその中で目を惹かれる建物である。その教会は何度も描いているが、先日久しぶりに行ってみると、教会の入り口付近をおおっていた大きな菩提樹の木が切り倒され,すっかり景観が変わっていた。

菩提樹には気の毒な話かもしれないが,絵にするには随分と描きよくなっていた。姿のいい菩提樹ではあるが教会の建物の構造を現すにはかなり邪魔な要素であった。そしてその木のためになんとなく画面がしまりがなくなり、アイマイな感じがいつまでも付いてまわっていたものである。


そのスッキリした姿を見てこれはかなり決定的なものが描けそうな気がした。翌日さっそくP12号のキャンバスを用意して、いつもイーゼルを立てる制作場所、墓場の隣に出かけて描いたものである。冬の景色で余り明るい色はないが、色彩の調和を考えながら完成させた作品である。




by papasanmazan | 2019-01-05 02:08 | 風景画 | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2019-01-07 20:13 x
冬枯れの坂道を上り詰めたところに 凛と立つ協会の姿が気高くすばらしいです。荒々しさと柔らかさが混在しながら お互いを引き立て格調高い作品となってとても魅力的です。
Commented by papasanmazan at 2019-01-09 20:52
カワセミさん、晩秋から真冬にかけての景色はともすると陰気な印象にとらわれがちですが、よく見るとその色調の美しさは一つの魅力だと思います。冬枯れの野や林も造形性を踏まえてもっと描いてみたいと思います。
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