バルーの松林


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F8号のキャンバスにバルーの松林の中に姿を見せている南仏風の家々を描いてみた。松林の緑と建物のオレンジがかった色彩の対比が美しく、それにあわせて松の木々の幹やその間の複雑な色の組み合わせに惹かれたものである。


それほど主題の中心になるようなものがあるわけではなく、全体の響きだけを頼りに制作を重ねなければならない。どのような制作にも忍耐は必要だとは思うが,この絵のようにこれといった手がかりのないようなものは特に自分の制作の過程をよく見張っていかなければならない。

ここでもヴァルールという言葉を使っていいわけである。たえずヴァルールに気を配りながら、と言うよりほとんどヴァルールだけを頼りに仕事を進めていく、割合に根気の必要な制作である。


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by papasanmazan | 2018-10-07 18:20 | 風景画 | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2018-10-09 17:33 x
最近 我が家のPCにコマーシャル画面がたくさん出てきて この大きさの作品だと全体が見られなくワードに取り入れて全体を拝見しています。上下を分けて拝見していた時は建物と松との関係がよくわからなかったのですが、こうして全体を拝見して得も言われない味わいに驚いています。絵なのか色価の集まりなのか私にはわかりませんが、今までと違った感覚で拝見しています。
Commented by papasanmazan at 2018-10-10 18:57
カワセミ さん、この絵にはいわゆる主役、脇役といったような、普通の意味での構成の要素がありません。それだけに余りしまりのないような表現になる恐れがありますし、だいいち制作の手順が非常に取りずらい感じがあります。しかしこういった制作をこなすことで自分のスケールが広がっていくのではないかと思うのです。
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