バルーの城遠望


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以前からバルーの城を遠望して、前景の丘や畑などと組み合わせたものを描いてみたいと思っていたのだが、ようやく今年の夏になってその場所が見つかった。いつも通っている道から少しそれたところで、その場所が見つかるとまた描いてみたいようなモチーフがいくつか増えてくる。

緑が多く、自然が沢山残っているフランスは私にとって大変に有難い制作の場である。まだまだ恵まれた自然の中でイーゼルを立てながら、生きた美しい風景画を描いていきたい、そのためにも日常の生活をしっつかりしなければと思っている。


12号のキャンバスで長辺と短辺が2対1の、細長い特寸のものを使って描いてみた。バルーの城自体は今までに何度も手がけているのでその構造は良く分かっている、それを遠望するのでどのくらいの描写度が必要なのか、それが全体の風景として成り立っていく上で判断しながら制作を進めていった。ある時は少し城の細部を描き込みすぎたり、説明過多になったりしたが、そのつど元に戻していくような、そういった繰り返しで仕上がっていった。手前の畑などもやはり細かすぎる描写を最後には大きく、一面の抜いたような色彩にとらえ直して完成したものである。




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by papasanmazan | 2018-09-25 20:15 | 風景画 | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2018-09-27 17:15 x
手前に広がった大地の向こうで、お城を中心とした家々の塊がキラキラ輝いてすてきです。これも手前のやわらかな色彩の効果なのでしょうか…やわらかな色彩のなかにもしっかりとした大地が感じられ見入るばかりです。
Commented by papasanmazan at 2018-09-28 19:30
カワセミ さん、制作の途中で、せっかくここまで描き込んだのに、と思うような過程で、思い切ってほとんど消してしまうような場合や、細かく神経質になりすぎた描写を取り去ったりするようなことがあります。迷いに迷うところですが、やはり必要な操作であることにはちがいありません。
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