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地球儀のある静物




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先日出来上がったオイル差しのある静物を入れた同じ大きさ、同じ額がもう一つあって、これも対になるような感じで、今度はオイル差しと地球儀、白い砂糖いれ、リンゴ二つの静物画をもう一枚描いてみた。背景の布はうっつすらとした金、銀模様のものを使った。


構成としては曲線的なものが多いので、布を少し直線的にあつかうようにしてみた。描いてみてやはりオイル差しが一番面白い。こういった気に入ったモチーフに出会うと制作するのが本当に楽しくなる。


よく静物画を描く時にモチーフの選び方が難しい、また描いてみたいモチーフが見つかってもそれらのそれぞれのおき方をどういう風にすればいいのか分からない、というような質問を受けることがある。たしかに物の構成は難しいとは思うが、一つの簡単なヒントは、自分が描きやすいように置く、ということである。何もこう置かなければならない。ということはない、自分の気持ちを最期まで引っぱっていけるように、楽しく描けるように心がけていけばよいと思う。

風景画にしてもそうで、この場所で描こうと決めても、すぐに描き始めるのではなく、二、三歩でも右に寄ったり、左から確かめたり、前後にも動いて試したり、とにかく描く前によく相手を観察することである。ほんの少し違った視点でも結果は大きく違ってきたりするものである。




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by papasanmazan | 2018-07-05 23:05 | 静物画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2018-07-16 15:03 x
オイルポットをメインにした二つの作品、それぞれに拝見しても見応えがはありますが、こうして二点を並べると阿吽のように呼応して又違った魅力があり面白いですね。この額ともぴったりです。
Commented by papasanmazan at 2018-07-17 22:01
ono7919さん、この二つの額を手に入れたときから、何か古い感じのするような静物画二点が出来ればいいと思っていました。一年以上額はそのままにしていたのですが、オイル差しが見つかった時にすぐにこの静物画だ、と思いました。こんなささやかなものでも何か縁といったようなものを感じます。また制作のモチーフ、物ともなり、動機ともなるものです。
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