オイル差しのある静物

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先日、隣村のガレージセールで金属製の古いオイル差しを見つけた。春先からあちこちで蚤の市や、村の人たちが催すガレージセールが開かれて、趣味のある人や商売にしている人たちでにぎわっている。私はあまり買い物自体に行くのが好きではないので、こういった骨董探しに出かけたりは普段しないのだが、たまに気が向いて静物画のモチーフになりそうなものがないかしらと気晴らしにいく。

マルモールという小さな村で、ここはかかりつけの歯医者さんの村なのだが、本当に田舎っぽいガレージセールでいいものが目に付いた、聞いてみるとオリーブ油を入れておく容器だそうで、大、中、小、と三っつあって、大も中も静物のモチーフとしては大きすぎる、形は三つともとてもいいのだが仕方なく小さいものだけを買った。古くて、味わいがあって、とにかく絵にもってこいである。

これも偶然手に入った古いフランス製の、二つ対の額縁がアトリエにある。こげ茶色の古色蒼然とした額で、以前から何か古る味を帯びたようなモチーフを使った静物画を入れてみたいと思っていた。大きさは特別寸法で、8号より少し大きい。この額にあわせたかのような油差しのある静物を描いてみた。

普段はあまり絵の中のモチーフに質感を盛り込もうとは特には思わないのだが、この油差しは描いていてなんだか妙に質感が出てきたように思う。それはそれで悪くないことなのだろう。






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by papasanmazan | 2018-06-10 16:34 | 静物画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2018-06-10 20:28 x
とても自由で陽気な画面ですね。古いオイル入れも画面の中では味わいとなってとても新鮮です。古いフランス製の額縁に入れたらモチーフたちがフォークダンスを始めそう・・・
Commented by papasanmazan at 2018-06-12 02:25
ono7919さん、この絵は最初から額縁含みで考えていたもので、少し古臭く見えるような感じがほしかったのです。ただ現在の筆の運びは以前よりは軽くなってきているようで、それとともに出来上がってくる作品の表情もあまり重くならないのかもしれません。
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