アトリエの夫人とキリスト像



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久しぶりの人物画、F25号を描いてみた。モデルは家内で、赤い服、キリストの像が脇においてあるアトリエの実景である。鉢植えの花をたくさん置いていて緑の色にも困らない。このキリスト像は家内がかなり以前に気に入って買ってきたもので、顔やプロポーションがなかなかいいものである。


別に人物とキリスト像という対比に寓意などはなく、画面上の欲求から選んだものである。モデルの家内には出来るだけ楽なように籐の椅子に深く座ってもらって、画面の動きは徐々に、特に腕や肩、手などの位置で変化させていった。キリストの像ははじめからあまり描き込まないように、できるだけ軽く表現したいと思っていた。こういう添え物にばかり目がいって、深刻ぶった絵になるのは避けたいのである。


以前にもこの服を着た家内の肖像を描いているが、今回初めてこの赤の色の使い方を発見した。あまり赤、赤、と思わなくても出てくるものである。抑え気味にするということではなく、赤にこだわらないという気持ちがあれば充分だと分かった。一つの色のつかいかたのコツだと思う、これは大きな収穫である。

この絵も相当に描き込んだものになったが、見たところは割合にアッサリとしていて、そのあたりはいいとしておこう。





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by papasanmazan | 2018-05-31 17:14 | 人物画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2018-06-10 20:09 x
屈託のない爽やかな画面ですね!赤い服がとてもきれいです。手前の手からアジサイの花キリスト像と目が行き、最後にこういう顔の方だったのだと顔を見る。人物が描かれていると大方は顔に目が行ってしまうが、この作品は顔ではなく画面全体からモデルの存在を知るような、そんなサラリとした感覚で拝見しています。
Commented by papasanmazan at 2018-06-12 02:20
ono7919さん、人物画を描くときには静物、風景に比べて何かより自由な感じがします。あまり対象となるモデルにこだわることが少ないようで、自分の造形感を前面に出せるような気がするのです。特に肖像画などももっと描いてみたいのですが、似顔絵のようにはならないと思います。
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