笠松と丘





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赤い岩を描きに行く道の途中で笠松が群れをなしているところがあって、いつもは横目で眺めながら車を走らせているのだが、先日ちょっとした脇道を見つけたので中にまで入ってみた。そこには急に開けた景色が展開していて、横目で眺めた笠松が堂々と目の前に並んでいた。その向こうにはいつものブローヴァックの丘が見えている。


大変に意欲をそそられた風景でさっそくP15号のキャンバスに制作を始めた。相当に描きこんだ画面になって完成したのだが、とにかく集中しきった時間の連続であった。毎回の制作の間もほとんど休憩することもなく、意識が完全に画面に向かっていた。


いままですでに何十年と制作してきたわけだが、この一枚は自分としては一つのエポックになると思う.作品の出来ばえがどうのこうのということ以上に、今まで制作してきたことの集約がこの一枚に出てきていると言える。


べつに感慨に浸っているわけではないが、とにかくこれからが大切だと思っている。




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by papasanmazan | 2018-04-21 00:53 | 風景画 | Comments(2)
Commented by みみずく at 2018-05-07 15:31 x
この作品は何度か見ていて やっとその奥の深さが見えてくる。目が慣れてくるほどに画面がクリアになり迷いのない画伯の世界に引き込まれれ行くようだ。この作品を拝見しているとただ無造作に置かれたかのような色のパーツが、木となり岩となり揺るぎない画面を作り上げているこをに気づかされる。どのあたりが画伯の中でエポックになっているのかそれは我々にはわからないが今後が楽しみだ。
Commented by papasanmazan at 2018-05-09 00:39
みみずくさん、この絵は自分でも言わく、言い難し、といったところで、なんとも説明しにくいのですが、今までの絵の世界、といったようなものから絵の部分をなくして、ただの画面になってきた、とでも言ったいいのでしょうか。感情移入するようなところがなくなってきたような感じがしてならないのです。制作の実際にしてもかなり実物から離れ始めています。
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