プロヴァンス風景




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プロヴァンスの風景として映画やグラヴィアなどで小さな教会や建物の横に糸杉がたっていたりオリーブの緑が添えられているような光景を見かけることがある。何かひなびた親しみのある風景なのだが、そういう何気ないものも描いてみたいと思っていた。ちょうどバルーのお城を抜けてロック・アルリックの岩山へ向かう途中に糸杉と大きな笠松が並んだ横に小屋が建っている見晴らし台がある。


そこからの眺望はヴァントゥー山がまるで富士山のように見える角度にひらけている。この見晴らしもいずれ描いてみたいとは思っているのだが、今回はF10号のキャンバスにその笠松や小屋、糸杉などを取り入れた風景に取り組んでみた。


常緑の松や糸杉の色もまだ早春の光の中ではいつもほどコントラストがきつくなく、全体としては対比的な強さには欠けるかもしれないが、色彩のやわらかさには魅力があった。この風景は真夏の炎天下でも一枚描いてみたい気持ちになるが、それとともにこのF型のキャンバスよりももう少し横に細長い形のP型にももう一枚試してみて、笠松の広がりを強調したものも面白いかもしれない。








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by papasanmazan | 2018-04-07 03:10 | 風景画 | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2018-04-11 20:20 x
味わいのある作品ですね。何かバルザックの時代からこのままだったような?悲喜こもごもを繰り返す人間だけが変わって行って、この風景だけが悠久の時をを刻んでいる。そんな懐かしい様な切ない様な胸にキュンとくる作品です。
Commented by papasanmazan at 2018-04-12 15:13
カワセミさん、バルザックの名前が挙がってくるとうれしくなってきますね。何か昔の映画や小説などの一シーンを思い出させるような典型的な風景がまだフランスのどの地方にも残っているのは、現在の日本と大きく違ったところかもしれません。
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