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ピッコロのある静物




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もうすぐ本格的な春というところだが外は天気が悪く、今年になってからも強風や雨の多いプロヴァンスである。せっかく咲いているアーモンドの花も風で吹き飛ばされそうである。この一週間ほど特に強風が続き、それも夜中の十二時頃が特にひどく、本を読んでいても何かこのまま家ごと、世界までがつぶれてしまうのではないかという位の音がして、落ち着いて集中できない時間をすごしている。


制作も戸外の風景がままならず、静物画を少しずつ描いている。約500×400ミリの特別寸法のキャンバスに久しぶりに楽器のピッコロを描いてみた。ローソクやパイプ、ふくれっつらの像、リンゴそれにオレンジなどを合わせて構成してみたものである。キャンバスは8号と10号の中間くらいの大きさで、フランスで買った額縁にあわせたものである。


描いていて随分抽象的な進め方になってきたのに気づく。あまり固有の色にこだわらずに、直感に頼った色の組み合わせが主になって、それらを使った画面の動きを考えていくのが今の制作方法である。これは以前から理想と思っていた方法であるのだから、一つ喜んでいいのではないだろうか。全てが嘘というわけではないが、現実の目の前のものだけに終わるのではない、もっと違った理想がある。すこしずつプラトンを読み返し、イデアの世界や、パイドンのなかの霊魂不滅の説などに納得している。





by papasanmazan | 2018-03-15 19:08 | 静物画 | Comments(2)
Commented by みみずく at 2018-03-19 18:44
画伯の絵に対する探求心とその進化は素晴らしい。この作品も新たなゾーンへの入り口なのかもしれない。パッと拝見したと時はなかなか受け入れ難かったが、日をおき何度か拝見しているうちに目の中に治まってきた。画伯の作品を拝見していると度々こんなことが起きる。
Commented by papasanmazan at 2018-03-21 10:12
みみずくさん、載せている写真にもよりますが、この作品の実物はこれほど荒くはありません。かなり描き込んだもので、もっと密度は細かくなっています。ただ画面として意図していることが単に物の再現ということではなくなって着ているので、見ていただいても慣れるまで時間がかかるのかもしれません。
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