
毎日の犬の散歩道に大きな白樺の木があって、そこからマザンの村とヴァントゥー山が見渡せていい景色である。昨年もこの場所でF3号の油彩を描いたが、今年は少し大きく、F6号にしてみた。6号の形のほうが感覚的に横長で、ヴァントゥー山がすんなりとおさまりやすいのではないかと思った。
ヴァントゥー山ももう随分描いているが、ようやく力の抜き方が分かってきて描きやすくなってきた。左に垂直性のある白樺の木を配置して、その枝振りと山や村のバランスを考えていく。まだまだ冬の名残の色が多いのだが緑の色も活用できるだけの量はある。白樺の幹や枝の輪郭の色を出来るだけ生かしながら奥に見えるものとの遠近感を調節していくのが一つの仕事のメドである。
以前よりも少しはしまった画面になってきたように思う。