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ザクロと梨



F3号のキャンバスに描いたザクロと梨の絵、白い布と金銀地の布を背景やテーブルにおいてみた。梨はその形が好きでよく静物画のモチーフに使うのだが、秋になるとザクロにとくに魅かれる。もちろん実の赤さや、はじけた姿もいいが、緑の葉っぱとの対照で木にたわわになっているところもいい。


自分の経験としては絵画の道を開いてくれたザクロの木である。おぼろげに画面を構成していくということをこのザクロの木が教えてくれた。若い頃は100号くらいまで大きなキャンバスにたくさんのザクロの木を描いたものである。赤や緑、青などの色を塗りたくって、それが今までどうにか続いてやってきて現在の画面になっている。


このF3号の出来上がった絵も、観たところはあまり苦労のあとも見えないかもしれないが、自分なりには何か口では言い表せないものが含まれているような気がしている。


by papasanmazan | 2017-10-05 15:56 | 静物画 | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2017-10-06 15:52
すごくいいですね!どう言ったらいいのか、作品を完成するまでのあれやこれやを打ち消して、生まれ出た真新しい感覚とでも言うのでしょうか…何かとても新鮮な感じで拝見しています。
Commented by papasanmazan at 2017-10-08 18:19
カワセミさん、F3号といえばやはり小さなキャンバスなんでしょうが、その割には上手くモチーフを構成できたのかもしれません、なんとなく大きく見える絵になりました。以前よりもそういった意味で小さな絵を描くのが苦痛でなくなりました、これから年齢をとってくるとこういった小さなものが有難くなってくるのかもしれません。
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