
猛暑が少しおさまったので戸外での制作を再開する。現在の自分には水彩をたくさん描くことが必要だと常々思っているので、いつものヴァントゥー山を手始めにしてみた。以前よく油彩で描いていた場所で、手前のポプラの並木道をたどっていけば奥のヴァントゥー山に視線がおのずとひきつけられていく構図である。
ブドウの収穫がたけなわの畑が左右に広がって、これも雄大で美しい。ポプラは大きく曲線を描いて空に向かっている。これが油彩だと相当に色彩の高まった作品になるところだろうが、透明水彩だと紙の地質の白色を利用するので淡い色彩の表現になる。
透明感が一番の命かもしれないが、そこにもやはり造形感を打ち立てていきたいと思っている。