
今年は特にモルモワロンの風景をたくさん描いててきたが、かなり村から南に離れたところからの遠望が多かった。今回は村の中での制作で、小高いところにある教会と古い村の建物をクローズアップした面白い構成の油彩である。
大きさはP6号のキャンバス、午後の暑い日ざしの中での制作であった。とにかく今年の南仏は猛暑、40℃以上が連続五日間というのは生まれて初めての経験で、その後一雨あってホッとしたら急に25℃位になってどうにも体がついていけなかった。今はまた連日34℃くらいだが、40℃に比べるとそれほどという気持ちにもなる。
教会の姿もいいが、村の端に突き出した建物のひと群れが特に目をひく。おそらくかつての城跡を部分的に利用したものだろうが、なかなかに風情がある。それでいて骨格もしっかりして造形的である。現代の薄っぺらい建築物とはかけ離れた存在感で、いったい誰が住んでいるのだろうかなどと思ったりもする。

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