
いつも車で通り過ぎるキャロンの村、このあたりでは大きな村でイチヂクの産地として有名である。村全体としては細長く広がった集落で、オレンジ色がかった建物が面白く入り組んでいる。街道沿いの松並木も美しい。
いずれは建物の構造や組み合わせを主題にしたようなものも描いてみたいと思っているが、今まで描いたものも今回のものも街道沿いに横に広がった村の遠望である。個々の建物よりも全体の流れを大切に考えてみた。
選んだキャンバスは4号だが短辺と長辺が1対2の特殊なサイズである。時々はこうした変形キャンバスも使ってみたくなる。村の建物と手前に広がる緑色を主とした畑との対比をうまく出してみたかった。建物の細部は最小限に描いて、流れを表すほうに気をつけてみた。

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