6月11日付けのブログに掲載したF12号の風景画とほぼ同じ構図になるが、イーゼルを立てて制作した場所は随分離れていて、モルモワロンの全景は同じく見渡せるが手前にかなり傾きのある民家が見える景色をF8号の油彩にしてみた。少し角度を変えたり、場所を移動したりするだけでまた違った制作意欲がわいてくるもので、その都度新鮮な気持ちになれる。こういった感受性はいつまでも保っていたいものだと思っている。
読書は今でも一番の趣味であるが、やはりかつて読んだ本でも若いときと今とではかなり違った読み方になっていることに気づくことが多い。徳富蘇峰の近世日本国民史は愛読書の一つであるが最近、大仏次郎の天皇の世紀をまた読み返してみて、これはいい歴史書だと思い返した。以前読んだときにはそれほど動かされなかったが最近になって歴史を書く難しさがこの本を読み返して分かったような気がした。
このF8号の風景画のほうが6月のF12号のものよりアンチームに出来上がったようである。
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