ポプラと松とヴァントゥー山

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先日のM40 号の大きな風景画とほぼ平行して制作していたF15号の作品が完成した。これも同じくヴァントゥー山を扱ったものだが、手前に大きくポプラと松をひきつけ、その奥に山の姿が少し垣間見える趣向である。

描き始めからこの作品は、うまく出来上がるにしろ、失敗に終わるにしろ自分にとって一つの節目になるものだと思っていた。もう絵画の制作にも随分たずさわっていて、いまさら緊張するといったようなことはないが、この作品に関しては充分に集中できたように思う。

画面を大切にするという考えを徹底した結果、いわゆる物の説明の要素がますます少なくなって、全体の描写だけが目立ってきている。これは自分としても理想であるし、いいことだと思っている、ただたとえば風景画の場合で言えば必ずその現場で、その自然を眼の前にして制作をする、決して恣意的な、自分勝手なことをするのではない、しかもそれでいて単に物を写すのではない、ということである。

これからの制作に大いに指針になりそうだし、この完成した作品も随分立って見えるようになってきたと思っている。



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by papasanmazan | 2017-07-18 19:32 | 風景画 | Comments(2)
Commented by みみず at 2017-07-21 20:32 x
素晴らしい作品だ。何かから解き放たれたような自由と勢いが画面からみなぎっている。確たるものをつかみ取った画面は、自由に思いのまま描いても本質からはずれることがない。この作品を拝見していると、絵ってこんなにきれいだったんだ!と今更ながら認識する思いだ。
Commented by papasanmazan at 2017-07-23 23:49
みみずくさん、この作品にようやく到達してきたと自分でも思います。少しは目が開いてきたのでしょうか、何か絵だけではなく世界が明るくなってきたような、そんな気がしています。これからが本当の制作になっていくのかもしれません。
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