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モルモワロンの教会遠望

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毎年、正月元旦の朝、おせち料理を食べてから家内と二人で車でブローバックの丘に行くことにしている。そこから見るヴァントゥー山がなんとなく富士山のご来光を思わせるようで、ちょうど新年にふさわしい懐かしい気持ちにさせてくれるからである。

いつもはその丘から村をぐるりと回わり下ってマザンに戻るのだが、今年は偶然見つけた農道があってそれに沿って帰ってみた。それが大変景色のいいところをめぐっていく道で、またまた絵を描く場所の発見につながった。

六月になってからこの道を一人で場所探しに出かけてみたのだが、なんと思わぬ近くに、今まで捜し求めていたようなところがあった。おなじみのモルモワロンの村の全景が手にとるように見えるところで、いわば見慣れた風景には違いないのだが、なんとなくフレッシュで、目が覚めたような気持ちであった。眺望も開けたのだが自分の絵画人生も開けたような気がしたのである。少し運命的な予感におそわれたといっても過言ではない。

さっそくF12号の縦型のキャンバスに教会の遠望を描いてみた。ここはかなりの数の作品が出来そうである。



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by papasanmazan | 2017-06-11 01:15 | 風景画 | Comments(4)
Commented by tasogare_21 at 2017-06-22 16:12
凛とした教会と糸杉、ブルーと緑の対比もいいですね。
この絵、好きです。
Commented by みみずく at 2017-06-23 20:30
素晴らしい作品だ。何か又一つ突き抜けたようなすがすがしさを感じる。今まで画伯がブログ上で書かれていた言葉の一つ一つ 又、雪舟や芭蕉、セザンヌ等が(私の中で)ばらばらに存在していたのが、最近の作品から同位置で感じられるようになってきたのが自分としても嬉しいかぎりだ。
Commented by papasanmazan at 2017-06-25 03:35
tasogare_21 さん、何か新しい物に突き進んでいくような気持ちです、色彩や構図だけではなく、もっと本質的な何かです。
Commented by papasanmazan at 2017-06-25 03:38
みみずく さん、いままでその時々に考え、試行錯誤を繰り返していたものが、ようやく解き放たれるかと思うと、うれしいような、少し恐ろしいような気持ちになってきます。ますます制作に集中していくだけです。
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