
毎年、正月元旦の朝、おせち料理を食べてから家内と二人で車でブローバックの丘に行くことにしている。そこから見るヴァントゥー山がなんとなく富士山のご来光を思わせるようで、ちょうど新年にふさわしい懐かしい気持ちにさせてくれるからである。
いつもはその丘から村をぐるりと回わり下ってマザンに戻るのだが、今年は偶然見つけた農道があってそれに沿って帰ってみた。それが大変景色のいいところをめぐっていく道で、またまた絵を描く場所の発見につながった。
六月になってからこの道を一人で場所探しに出かけてみたのだが、なんと思わぬ近くに、今まで捜し求めていたようなところがあった。おなじみのモルモワロンの村の全景が手にとるように見えるところで、いわば見慣れた風景には違いないのだが、なんとなくフレッシュで、目が覚めたような気持ちであった。眺望も開けたのだが自分の絵画人生も開けたような気がしたのである。少し運命的な予感におそわれたといっても過言ではない。
さっそくF12号の縦型のキャンバスに教会の遠望を描いてみた。ここはかなりの数の作品が出来そうである。

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