
久しぶりにバルーの城を描きにでかけた。いつもは小高いところから松を通して城や村の全景などを描くのだが、もっと低い場所からも制作できる場所が見つかっていて、最近はそこが気に入っている。今回は水彩でやはり城と松を描いてみた。
何故水彩を描くことが重要なのかが分かってきた。無心で物を見るという訓練には水彩が一番適しているのではないだろうか、そんな気がするのである。油彩やパステル、またその他のデッサンなどはあるいは塗り重ねたり、消したり、など途中の段階がかなり応用がきく、それにひきかえ水彩はほとんど無駄を許さないようなところがある。やり直しがあまり出来ないと言っていい。それだけに表現が直接的であるし、また観察も鋭くしていかなければならない。そのあたりが水彩の重要さであり,制作の面白さでもある。
松に囲まれて見える城が大変魅力的な構成に思えた場所である。まだまだモチーフの多いところで、水彩、油彩と計画が続いていく。

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