
フランス人の大好きなスポーツである自転車競技の代表的なレースが日本でももうお馴染みのトゥール・ド・フランスである。夏の暑い時期に自転車レースをフランス全土に渡って繰りひろげていくのだが、そのメッカともいえるのがヴァントゥー山である。
そのヴァントゥー山がコースに入った年は私たちが住むマザンあたりでも熱っぽい夏になり、自転車野郎でいっぱいになる。その自転車のコースというのがモルモワロンというところで大きく曲がりこみ、ベドワンという村を通過してそこから2000メートル近い高さのヴァントゥー山へ一気に駆け上っていくのである。
テレビで実況を観ていてもモルモワロンからベドワンにかけての景色は何度も絵にしているところなので、すぐにどのあたりなのかが手に取るようにわかる。このあたりはとりわけ緑の色が美しく、風景も雄大である。小さな丘があって立派な農家が建っている。その庭とおぼしきところにはこれもまた立派な笠松が植わっていて遠くからでもよく目立つ風景である。
P6号のキャンバスにその農家と笠松を描いてみた。

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