
単純に赤と緑の対比だけを主題にしたF10号の風景画、赤土と松である。モチーフとしても考えとしてもあまりに単純すぎるので絵にしようかどうかかなり迷ったのだが、思い切って制作してみた。こういったものはやはり難しいというのが実感であるが、いい勉強にもなる。
いわば碁盤目の上に赤と緑のタイルを順々に陣地取りのように並べていくような仕事と同じようなものかもしれない。画面に現れてくるものも無表情である。情緒的、感情的にもとらえようがない。
しかしこういったものの中になぜか存在感を感じるのである。一般的に言う空間からは少し離れ去ったところの存在感である。小手先では扱えないような相手だと思う。

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