
F20号のキャンバスに久しぶりに心ゆくまでゆっくりと静物画を描いた。モチーフにアトリエの片隅に放置していた牛骨を使ってみた。これも久しぶりである。出来る限りどの作品も手を抜かずに制作しているつもりではあるが、この作品に限りある一本の糸に導かれたように制作が余念なく進行した。
雑念が入らなかったといっていいと思う。出来上がった作品のよしあしはいずれまた自分で批判を加えるであろうが、今はこれで充分の気持ちである。
構成としてはまずまずだろうが色彩としてうまく入っていけた作品である。特にブルーの繰り返しがさりげなく使えていったように思う。このあたりもよく考えておかないと得てしてケレン味のあるものになりかねない。固有色とあいまった全体の色調をよくわきまえなければならないところである。

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