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早春の白い道

早春の白い道_c0236929_12384497.jpg

小高いところにイーゼルを据えていつもの白い道を見ていると、まだ早春で、夏とは違ってその白さがあまりめだたない。雑木林や若い緑のなかでシックリとした色におさまっている。それでも道はジグザグに遠くへ続いているのがよくわかる。

F3号の風景画である。戸外で描いていてもかなり暖かくなってきて、花もアーモンドが終わってサクランボの花が咲き出してきた。これからが本格的な春である。色彩も豊富になってくる。

そんな季節の中で描き上げたこの小さな風景画であるが、以前よりは密度が上がってきていると思う。決して強く描き込んでいるわけではないが全体性が出てきたようで自分としては満足できている。こういった密度というのは大切なものだがなかなか口では説明がしにくいものである。


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by papasanmazan | 2017-03-21 12:37 | 風景画 | Comments(2)
Commented by ono7919 at 2017-03-23 22:13
小さな画面の中に林、白い道、家々、山、と かなりの要素が描き込まれているのに、この広々とした空間、風通しの良さは何故かと見入っています。
Commented by papasanmazan at 2017-03-24 22:25
ono7919 さん、小さなキャンバスを選ぶときには比較的たくさんの対象物を取り入れると案外いい結果が出てくるように思われます。せせこましくないように構成するのはもちろんですが、構成全体が手にとりやすいので思っているよりも大きな世界が現せます。
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