
小高いところにイーゼルを据えていつもの白い道を見ていると、まだ早春で、夏とは違ってその白さがあまりめだたない。雑木林や若い緑のなかでシックリとした色におさまっている。それでも道はジグザグに遠くへ続いているのがよくわかる。
F3号の風景画である。戸外で描いていてもかなり暖かくなってきて、花もアーモンドが終わってサクランボの花が咲き出してきた。これからが本格的な春である。色彩も豊富になってくる。
そんな季節の中で描き上げたこの小さな風景画であるが、以前よりは密度が上がってきていると思う。決して強く描き込んでいるわけではないが全体性が出てきたようで自分としては満足できている。こういった密度というのは大切なものだがなかなか口では説明がしにくいものである。

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