
冬の裸木も魅力的だ。若いときから好きだったが南仏に来てからもなんとか作品にしてみたいと思っていた。木の幹や細かい枝ぶりを赤っぽくあらわしてみたかったのだが何か軽すぎる感じのものばかりになっていた。
今まではほとんど裸木ばかりで構成して制作してきたのだが、ちょうど笠松と裸木が重なり合った風景に出くわした。これはいける、裸木の色を生かすのに笠松の深い緑を対比させてくるのはいい方法だと喜んだ。
細長いキャンバス、M 6号を選んで制作してみた。ちょうど裸木の間から人家も見えていて変化のつけやすい作品になってきた。笠松は丸い、ずんぐりしたような形が面白く、色の対比だけではなく形の裸木との取り合わせも目新しいものである。

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