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白樺の林とヴァントゥー山

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いつも制作の場所に向かう車の中から眺めている景色にもなにかの拍子に急に自分に近しいものを感じ、今まで忘れていたものを思い出したような気分になることがある。いったんそういう経験を経た風景はそれからは何かの必要にかられたもののように自分の中に存在してくるものである。

昨年の暮れあたりから白樺の林や木に出会うと心惹かれるものを感じ、これはどこかで見たような景色だぞ、と心が一瞬空白状態になることがある。そのどこかを思い出そうと過去を探るのだが、探せば探すほど記憶が遠のいていくような経験である。

そんな感覚をひきおこしてくれた白樺の林とヴァントゥー山の構成でF4号の油彩を描いてみた。白樺の林は光の影響を受けやすく色調がなかなか整わないので苦労する。こういうときは周りの色調に注目すると案外安定したものが得やすくなる。決して現象面にふりまわされていてはいけないのである。

制作の難しさはその目の前に存在する現象面と物の本質とをどういうふうに取り入れていくのか、二つの対立するものにどう対処していくのか、それを自分なりにつかまえていくところにある。



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by papasanmazan | 2017-03-06 22:20 | 風景画 | Comments(0)
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