カルポーの彫刻

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家のサロンやアトリエに、とても本物は手にすることが出来ないので、絵画や彫刻の複製を置いて眺めている。ドガの踊り子やロダンの手(カテドラル)、ルーブル美術館で買ったパルテノンのトルソなどもある。絵の方では主に日本の掛け軸仕立てのものが多く,雪舟、鉄斎,大観など時々掛けかえている。これらの模造品ではあるがかなり精巧な複製技術品は単に眺めて楽しんでいるためだけではなく非常にいい勉強にもなって大いに役立っている。下手な本物よりずっとこっちの方がいいといつも独り合点している次第である。


そんな複製の収集品の中にカルポーの彫刻も二つあって、ふくれっつらと呼ばれる少年像と,黒人の女奴隷の像とである。以前の静物画にふくれっつらは何度か使ったことはあるが,今回はF3号のキャンバスに女奴隷の像をおさめてみた。他にガラスの浮きと湯のみ,ナイフも使っているが全体としてはモノトーンに近い構成である。


いわゆる石膏像のような色のないものを描くのは難しいが,絵画に対する考えを明確にしていくにはいい勉強になる。モチーフとしては無彩色なのだがそこを自分の画面に仕立ててゆく時に色を与えていきたい、というのがこの制作の主眼である。そしてその彫刻をもりたてていく脇役の浮きの色とナイフの柄の赤との調和を考えて出来上がった作品がこの静物画である。3号のキャンバスはさしたる大きさではないが,この中になにか存在するものが感じられるように努力してみたのである。



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by papasanmazan | 2017-02-15 19:43 | 静物画 | Comments(0)
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