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オリーブ畑からのレ・ボーの要塞

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昨年の冬の制作で、いつもは観光客でザワザワするレ・ボーも,冬の間は静かな澄んだ空気のなかで仕事がはかどることに気づいた。さっそくこの冬も何点かの風景画をここで試してみているところである。まずP12号の、オリーブ畑をとおして見た要塞の作品が出来上がった。昨年もこの場所で水彩を描いており、その時から油彩をもくろんでいた。


だれひとりにも遭わない環境である。大変に気持ちが落ち着いて、集中して描けるとはこういうことなんだとあらためて有り難さが身にしむ次第である。作品としてもそれほど手こずらずに、ほぼ思うとおりに進んだものである。以前なら必ずひっかかったであろう細部も大まかな気持ちでもってサッとながせるようになってきた。これが簡単なようでいてなかなかできなかったことである。


ふたたび雪舟の山水長巻を毎晩開けては眺めている。なんといっても最高度のものだと思う。以前、ルーブル美術館でモナ・リザを長時間観たあとでリューベンスのマリー・メディティスの生涯の連作を観た時に、随分古くささを感じたことがある。それまでは大変気に入っていたこの作もそれ以来遠ざかってしまっている。おそらく現在,雪舟の本物の山水長巻を観る機会があれば、きっと現代の絵画作品の中に、古くささを感ずるような何人かの画家の名前が挙がってくるような気がしてならないのである。

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by papasanmazan | 2017-01-12 20:22 | 風景画 | Comments(2)
Commented by みみずく at 2017-01-13 23:09
いいですねー 素晴らしい作品だ。先の「ヴナスクの教会」も素晴らしい。昨年までの作品の随所にも、今回の作品のような試みが見え隠れしていたが、完全にクリアされベールを脱いだような新鮮さを感じる。目指すところへ確実に自分を導いていく…ブログを拝見しながら、作品の素晴らしさと共にその生き方に感銘を受けている。
Commented by papasanmazan at 2017-01-15 23:09
みみずくさん、自分としては絶えず現在のあるがままをそのままに受け止め、一体何が足りないのか、必要なものはどう表わしていくべきか、など、結局は勉強していかなければならないと思います。その一番の道は先人たちの名画を徹底して観ることだと常に言ってきましたし実践してきたところです。それらの名画を透徹してゆくこと、それらをそのままに受け止めて透徹してゆくことだと思っています。
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