
P6号のキャンバスを用意して、いつも台所にあるリンゴと梨とをいくつか持ちだしてアトリエのテーブルに置いてみた。やはりきれいな色である。そこに眼を休めるのに白色のモチーフを探し、小さなミルク差しと皿とを配置する。
この油彩を描くお目当ては実は背景になる複雑な模様の布である。づっと探し求めていたこんな摸様をようやく骨董市でみつけてうれしかった。それを早く描きたくてリンゴや梨を持ちだしたのである。
いくら好きだからと言ってこの模様が主題になるのではなく、あくまで脇役ではある、うるさくなってはいけない、しかし効かせたいたいことは効かせたい、そんな気持ちに終始して制作を続けたものである。今のところ大変気に入ってる作品である。個展のために日本に一時帰国しなければならない時期で忙しく、あまり落ち着かない時なのだが制作は淡々と進んで面白かった。
11月1日(火)~6日(日)まで横浜で個展をします⇒
==個展のご案内==
にほんブログ村