赤い森の木立

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いつも赤土や黄土の森の中で自分にピタリとくる制作場所を探しまわっているが、ありがたいことにまだまだ新しいモチーフが見つかってくる。絵の題材として探しているだけではなく、絵画の制作態度を深めるのにも役立つような気がしているのである。一枚や二枚の作品の出来栄えに左右されているようでは駄目だと思う。

今回はF15号に木立の数をたくさん取り入れたものを描いてみた。赤土や周りの色などはそれほど変わる訳ではないのだが、全体の密度は加わってきたように思う。それと緑の感じが以前よりも軽くなってきた。画面上の色として軽くなっただけではなく感じ方としてもスッキリと見えてくるのである。

大切なことは、現象としての風景としてとらえるのではなく、もっと深く自然に感じ入るということである。ほとんど自分というものが無くなっているような感じがする時があるが、決して自然に没入しているのではない、はっきりとした、以前よりはなお明確な画面上の意識も湧いてくる制作に近づいているように思っている。


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by papasanmazan | 2016-09-06 18:39 | 風景画 | Comments(2)
Commented by みみずく at 2016-09-14 15:59 x
目の前の霧が晴れたように画面がスッキリしてきた。今までも赤い土のシリーズを拝見しながら、赤と緑の強烈な画面が最初の頃から思うと随分和らいできていたと思ったが、いよいよ新たな世界に足を踏み入れられた感がする。画伯の焦らる事無く理想に向かって着実進んでいかれる姿が作品に表れ実に素晴らしい!
Commented by papasanmazan at 2016-09-14 22:29
みみずくさん、この赤土や黄土の主題を描いていると自分自身にいい勉強になっているといつも思います。あまり実景になじみがないので他人目にはどう映るかは分かりませんし興味もひかないでしょうが、一つの制作の胸中にジット耐えてゆくということが実感されてゆく主題なのです。セザンヌのいうタンペラマンとはこのことだと思います。
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