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室内のシャクヤク

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花瓶にさしたシャクヤクをもういちど水彩で挑戦してみた。非常に面白い仕事なのである。見た目には何とも言えないが、描いてみていて気付いたことがある。

どうやら現在の自分に水彩が必要と思われる第一の原因は水彩自体の触覚にある、ということらしい。当然水彩の透明感ということは思い当たるのだが、その透明な感じよりも、もっと全体からくる触覚というのか、肌にピタッと触ってくるような感じがほしいと思って、それが水彩に駆り立てているのではないかとふと思いいたったのである。

そういう一つの発見がこれからの油彩などにどうからんでくるのかはまだ分からないが、確かに水彩の仕事で一つの展開はありそうである。



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by papasanmazan | 2016-06-05 00:24 | 水彩画 | Comments(2)
Commented by motoko at 2016-06-17 14:15
芍薬の連作、どの花の表情も魅力的で、花のささやきが聞こえてきそうです。
日本の寺院の庭などに咲いている重厚で誇らしげな姿とは違って、
描かれているプロヴァンスに咲くシャクヤクは、控えめな品がいいですね。
私の印象とは異なり、欧州では「5月のバラ」と言われ、花言葉は、はじらい、はにかみ、清浄、威厳とのこと。
絵画からシャクヤクの魅力を気づかせてもらいました。
Commented by papasanmazan at 2016-06-19 22:24
motokoさん、見ていただいた感想、こちらの方がいい勉強になります、ありがとうございます。制作している側と見ている側とではこうも違った感情や気持ちがあるのだな、と改めて考えさせられます。ただただ画面とモチーフにとじこもっている自分に少し哀れみさえ感じそうです。
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