オーゾンの農家と畑

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五月ともなればまばゆいばかりの自然の色だが、特にこのオーゾンの辺りは緑色の種類が多いように感じる。畑の広がりも遠くまでみはらせて、ところどころにある農家とうまく絵模様を作り上げてくれている。

小さなキャンバスだがF3号に大きく広がるオーゾンの野の一部を切り取って描いてみた。春から初夏にかけて薄い緑のビロードを敷き詰めたような畑が続いていて、眼も心も洗われたような気がしてくる。

制作していると後ろのほうの畑で犂を入れているお百姓さんがいる。知らない間に近づいて来てじっと絵を描いているのを眺めている。ボンジュールのあいさつの後でいろいろ話していると、絵に描いている農家、あれが私の家だという。そしてこの辺りの景色は本当にきれいだろうと何度も、何度も念をおして聞いてくる。

朝早く起きて、ヴォレー(鎧戸)をあけてヴァントゥー山を見はらすのが最高だ、と言っていた。こんな景色の中で農作業をしながら過してゆく生活はちょっと時代離れをしているかもしれないが、幸せそのものかもしれない。なんだか中国の唐代の詩人が生まれ変わってきたようなお百姓さんの話だった。



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by papasanmazan | 2016-05-23 16:16 | 風景画 | Comments(2)
Commented by カワセミ at 2016-05-23 21:55 x
わ~きれい! 絵の中のみどりがとてもきれいです。 今頃の新緑は本当にきれいだけど、さて絵にしてみようと思うと これが素人にはなかなか難しくて、暑苦しくなったり品がなかったりと、みどりと云う色は本当に厄介な色だと思います。 こんなに爽やかに描けたら気持ちいいだろうな~
Commented by papasanmazan at 2016-05-27 00:54
カワセミさん、緑という色、確かに難しいですね。おとなしそうでいて、わりにはばを利かせる働きがあり、青とおなじように寒色のようにだけ考えたいると、結構に前に出てきたりします。ですから使う時には緑の占める面積をよく考えておくといいようです。かなり少ない目の量で充分だとおもいます。
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