革の帽子をかぶった自画像

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油彩の中でも風景画と静物画を描くことが多いが一番好きなのは人物を描くことである。美大では裸婦をよく描かされたがこのごろはほとんどその機会がない。パリ近郊にいたころはときどきパリのグラン・ショウミエールで裸婦を描いていたが、南仏ではそのような場所がなく残念である。

肖像画などももっとやってみたいし非常に好きなのだが、これもモデルに出会う機会がない。たまには家内にモデルになってもらったりもするのだが、疲れることでもあり気の毒である。残るところは自画像である。久しぶりにF8号に描いてみた。

革の帽子をかぶり、赤い仕事着のシャツに黒の半コートのいでたちである。冬のさなかに描き始めて、アトリエの中ではちょうど気温にあった服装だったのだが、制作の回数が進むにつれて暖かくなってきた。とうとう我慢できなくなって途中で制作をいったんは諦めたのであるが、五月の今頃になって急に少し寒くなってくれた。この機会を逃すものかと頑張ってみた一枚である。

若すぎる、イケメンすぎる、賢そうな表情になり過ぎている、など、さんざんな批評の四面楚歌をなんとかしのいで出来あがった自画像である.なんといっても自分一人で出来る仕事だからこれはいい、もっとこれから自画像は描き続けようと決心させてくれた作品に仕上がった。


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by papasanmazan | 2016-05-19 16:20 | 人物画 | Comments(2)
Commented by みみずく at 2016-05-22 22:20 x
久々の人物がだ。ご本人に似ているか否かは定かでないが、何物にもとらわれない飄々とした画面の風貌が、今現在の画伯そのものだろうと想像できる。
Commented by papasanmazan at 2016-05-23 16:28
みみずくさん、見かけはどうであれ、本人は制作上でかなりあくせく働いており、それほど余裕があるわけではありません。これは人生の最後まで続くのかなとも思っています。
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