サントン人形と楽器

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F15号のキャンバスに家のサロンに飾ってあるサントン人形をアトリエにしばらく置いて、それに楽器などを加えたモチーフの構成で静物画を描いてみた。以前にもこの人形と楽器の組み合わせで制作したことがあるが、今回はフルートとコルネットを楽器に選んでいる。

布を効果的に使ってみたかった。絵の流れを強調するためである。形を作る上で融通のきく布は静物画の中で大いに活用されるものである。特に性格のある模様のある布だとか、縞模様のあるもの、それらを無地の布と対照させると一つの面白さが出来上がる。

但しあくまでも絵画の造形性が第一義なのであって、あまり装飾性にばかり気を取られると小手先だけの趣味的な作品になる恐れがある。人形や楽器、ポットやコップのそれぞれの存在が構成する一枚の画面をあくまでも心がけたつもりである。

ほんの部分的な表現ではあるが、老婆の人形が手に持っている小枝の束のところは今回はうまくいったように思う。前回ではあまりにも説明的で、かえってカチカチの描き方になってしまい、まるでそこだけ本物の小枝の束を貼りつけたようになったのを覚えている。

15号位の画面は少し描きごたえがあっていい。若いころは20号以下などの大きさはなんだか小さすぎて馬鹿にしかげんであった。


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by papasanmazan | 2016-03-11 18:52 | 静物画 | Comments(4)
Commented by カワセミ at 2016-03-12 15:00 x
爽やかできれ~い!それぞれのモチーフが主体になったり背景になったり混然一体となりながら画面が出来上がっていて、まるで華やかなオーケストラを聞いているようで素敵です。
Commented by papasanmazan at 2016-03-14 10:25
カワセミさん、色彩も使いようで、色の数が多いからと言って、決して画面が豊かになるという保証があるわけではありません。色は単独で存在するのではなく。色と色の関係、そして総合的な色の取り合わせが最終的な判断になってきます。ちょっとした言い方かもしれませんが、色合い、というのはいい表現だと思います。また色の彩、で色彩、と感じてみるのも悪くないと思います。
Commented by カワセミ at 2016-03-14 21:17 x
確かにそうですね。この作品では補色の赤と緑が効果的に使われているので、強くなりすぎず本当にいい色合いだな~と感じながら拝見しています。
Commented by papasanmazan at 2016-03-16 01:55
カワセミさん、すべて絵画の制作には目をよく使うしかありません。現在描いている画面をよく見ながら自分で判断するしかないわけですし、だれを頼るわけにもいきません。やはり孤独な仕事だと痛感します。
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