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赤い崖

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制作の一つの拠点にしている赤土の森は形態からいっても、色彩的にも次から次に興味深いところが見つかる場所である。近頃は段々と自然の神秘めいたものを感じてくるようになってきた。描いていて大変に難しく、かなり苦労もするのだが、それだけにまたかけがえのないモチーフだともいえそうである。

なかなか一般的には理解してもらえそうもない絵だとは思うのだが今度もまたF10号の油彩を描いてみた。いつも何気なく通っていた森の中の小道なのだが、ひょっとこの赤い崖に魅入られたのである。

赤い岩の平面的な重なりを空間の中にどう表していくのかが一つの課題である。赤という色の美しさは充分に備えているモチーフだが変化にはとぼしい。こういうときには岩なら岩の構造をよく見極めていくことが大切である。よく目を使い、よく頭を使うのである。そうすると自ずとヴァルールが上がっていく。単なる固有色の集まりが一つ、一つの色彩だけにとどまらず、画面全体の中での色彩の働きにかかわるようになってくる。

こういう考えで全体の働きを活性化していく絵画を目指している


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by papasanmazan | 2016-02-17 03:02 | 風景画 | Comments(2)
Commented by みみずく at 2016-02-20 11:51 x
今までにも何点かの「赤い岩」の作品を拝見してきたが、私としては今回の作品ぐらいの明度差で描かれたものが落ち着いて見ていられ好きだ。描く側と見る側の違いもあるだろう・・・我々見る側は出来上がった作品を見ながら好きだ~嫌いだ~と思っていればよいだけだから・・・しかしこの「赤い岩」に関しては以前から何かしら惹かれるものがありながら 画伯が追及すればするほどその気迫に圧倒され正面から対峙できないでいた気がしていた。最近の画伯の作品はわずかな明度や彩度の差で的確にものが表現さつつ抽象的で画伯独自の絵画的センスが表面に出て面白いと思っている。
Commented by papasanmazan at 2016-02-22 06:56
みみずくさん、このF10号の絵が落ち着いて見やすいというご意見は誠にごもっともだと思います。描く側の私自身、抵抗感がなく制作出来た作品です。これ以前の赤い岩系統の制作は、いわばギクシャクとしたものだったようにも思いますし,肩に力が入りすぎてカラマワリした感があったかもしれません。ただ自分としては得たものもあります。何か力感の展開につながっていくようなものです。これがもっとヴァルールとして浮かび上がればいいのだろうと思っています。今後もまだ続けて行くつもりの制作です。

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