松のある風景

c0236929_16394533.jpg


F20号のキャンバスにまた大きな松を描いてみた。今年の五月にF12号に松と赤い屋根という風景画を一枚描いているが、それと同じ松の木をもう少し上の場所から見下ろして、形も縦型に使ってみた風景である。もちろん廻りの家々などは角度の違い、視点の違いがあっても変わりはない。

日本での個展が近づいて、ザッと自分のこの一年の制作を振り返ってみて、やはり松の木の主題が多いことに気づくのである。プロヴァンスに住んで、その自然の中で制作しているのだから風景画の中にオリーブや糸杉、ブドウ畑、麦畑などが取り入れられていくのは当然だろうが、松という木はとりわけ好きである。

なにもプロヴァンスをもちだすまでもなく日本にいる時からそうであった。若い頃、福岡の千代の松原を何度も繰り返し描いたのが非常に印象に残っているし勉強にもなっていると思う。フランスに移住する直前に出した一回目の画集にもその松の絵は残っているが、荒あらしさが眼にはつくものの逆に若さもあって、旧作とはいえまだ気に入っている絵である。

このF20号の今回のものは風景画としては余り選らばない縦型にしたが、特に俯瞰した屋根や家の面白さを出してみたかったのである。奥のほうに見える教会はいつも描いているモルモワロンのものである。



秋の展覧会ご案内⇒ http://artakaya.exblog.jp/24761477/




にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by papasanmazan | 2015-10-23 16:38 | 風景画 | Comments(2)
Commented by ono1979 at 2015-10-25 16:15 x
大きな松の木とそれを通して俯瞰するプロヴァンスの大地が何とも壮大で素晴らしいです。松の木の根本は眼下に梢はぐっと上にとその大きさが見事に描きだされ、松の緑と赤い屋根のコントラストが一層力強く雄大に感じられ 同じ現場に立っているような気がしてきます。
Commented by papasanmazan at 2015-10-26 19:50
ono1979さん、この同じ現場に立っているような気が、云々はやはり大切な事柄でしょうし、出来上がった作品の一つの命になるものだと思います。見る人にいちいち説明をしないといけないような画面では思っただけでも面倒なもので、絵画の第一の特権は一目瞭然という一言で充分なのではないでしょうか。
<< ベドワンの教会 パスワールの静物 >>